V欄
V欄
V-ディスク
VDisc は、朝鮮戦争時の慰問用に作られたことはよく知られていますが、レコードコレクターの観点から見ると、盤質の良好なVDisc、特にNM (near mint, 新品同様)のものは激レアとされています。
当時戦時下のアメリカではミュージシャンの大規模なストライキがあり、レコード録音が拒否されていました。その例外として、VDisc への録音はレーベルを越えて戦争協力のために行われました。したがって、VDisc にはそれ以外のレーベルには無い音源が多数含まれています。
そしてそのVDiscが戦地での娯楽用に使われたので、常識を超えた酷使状態でした。裸で放置、針交換なし、などで、盤面はキズだらけ、音溝は荒れ放題というのが普通で、その中でもソコソコ鑑賞に耐え得る盤が現在市場に出回っています。
VG盤
VGとはvaruable gradeの略
ドイツのgramphon社に代表される。日本ではポリドールが扱った。
嘗てSP盤末期にVG盤なる物が在った事を知る者はかなりの御歳だろう!これは、LP盤出現寸前に在った言わば、改善型SPレコードである。どう言った点が改良されたかと言うと収録時間を延長した事にある。これはドイツの技術だが、なんと米国でも同様の技術は在った!それがVディスクだが、米国は、ビニール素材に対して、戦後の復興に難儀した日本とドイツは以来通りのシェラックである。さて方式だが、簡単に言えば音量の低い溝は振幅が少ないので、その分詰めて収録時間を延長したと言う事である。それにより以来の12吋盤は片面5分程度だったが、こちらの方式では、最大8分位の収録が可能になったと言う事である。これは画期的だがLP盤に押され結局は無くなった方式だ!たぶん1954年位迄は在ったと思う!回転数を変えずに出来たのだから大した物である。