SP盤を電気再生する
SP盤を電気再生する
HMV163蓄音機でSPレコードを再生すると、まるで目の前でカルーソが歌っているいるような感覚にとらわれますが、サウンドボックスの重量が140g程度あるので、鉄針を使うとどうしてもレコードを痛めてしまいます。
(おそらく100回以上かけると盤が削れてかなりひどいことになると思う。)
そこで私は、盤を試聴するときや、一人で聞くときはできるだけ電気再生で聞くことにしています。
お客様が来たときだけ蓄音機で再生して一緒に楽しみます。
数年前にネットオークションで、新品同様に近いSPEC+AP-50というターンテーブルを運よく落札できましたので、これを使っています。
ネットで検索してみると4万円以上するようですが、2万円台で落札できました。
このプレーヤーは78回転がついており、かつダイレクトドライブになっています。またオーディオテクニカのカートリッジが最初からついており、SP用のカートリッジは別売りされています。
安っぽい78回転が使える1万円台の卓上プレーヤーではトルクも弱く、オーディオとは呼べません。
このプレーヤーはDJ用に作られているようで、トルクもあり、ピッチ可変、逆回転の機能がついています。
SP盤には78回転以外のものもあるので、この可変装置は好都合です。
ストロボスコープと針先を照らすランプ、カートリッジキーパーの穴、アームリフターがついていますので非常に便利です。
音質もそこそこで、最近のフォノ入力のついていないアンプでもPhono・Lineの切り替えスイッチがついていますので、Auxに接続して使えます。